今日の一枚 TOTO /「TOTO XIV」 [AOR]
今日は、TOTO が2015年(何と9年振り!)に発表した、13作目のアルバム「TOTO XIV」を紹介します。
このアルバムは、スタジオ作品としては13作目ですが、20周年記念盤の未発表曲集『TOTO XX』もカウントすると14作目、ということで、「TOTO XIV」と命名されています。
また、オリジナル作品としては「The Seventh One」以来、ジャケットデザインにTOTOのシンボルである「剣」が復活しているのも話題です。
これについては、Steve Lukather がインタビューで「これがTOTOだということを伝えたくて、剣を戻したんだ。もう僕らも若くない。このアルバムが人生を反映させた内容だってことを表したかったんだ」と語っています。
このアルバムが生まれた経緯についても、Steve Lukather は語っています。
本来、このアルバムを作成する予定はなかったものの、闘病生活を送る Mike Porcaro をサポートするために再結成しツアーの DVD を作成したところ、マネジャーがもう1枚アルバムを作るという契約をレコード会社としていたことが判明し、「やるからには素晴らしいハイレベルなものにしたいと、10カ月かけて作った」とのことです。
レコーディングメンバーは、Steve Lukather(G)、David Paich(Key) に加えて、ヴォーカルは、Joseph Williams がカムバックし、Steve Porcaro(Key)も正式に参加しています。
ドラムスは、永らくグループを支えてきた Simon Phillips が自分の音楽をやるために脱退し、代わりに Steely Dan などでキャリアを積んだ Keith Carlock が正式加入しています。
ベースは、これまたオリジナルメンバーの David Hungate が「#4」「#7」「#8」に参加しているほか、ゲストミュージシャンと Steve Lukather (「#5」「#6」「#11」)がプレイしています。
アルバムの内容は、円熟美と安らぎを感じさせる、なかなかの快作です。
ハードロック、ブルース、プログレ、ジャズといったあらゆる要素がじっくりと熟成・ブレンドされています。
個人的には、The Beatles の「Abbey Road」を彷彿させますね。
「Abbey Road」も「Let It Be」で人間関係が崩壊し解散が避けられなくなった状況で、「最後に最高の作品を」とメンバーが総力を結集して創り上げた最高傑作でした。
何故か、このアルバムを聴くほどに「これが最後の作品かも・・・」という気持ちになってしまいます。
ただ、Steve Lukather がインタビューで「2016年には日本でツアーをやるつもりなんだ。早く戻ってきたいよ」と言っていることから、次作を信じて待ちましょう。
「#1」は、ハードな中にプログレッシブな香りのするナンバー。
「#2」は、静かなピアノから始まる、如何にも彼等らしいドラマチックなナンバーです。
「#3」は、ギターのカッティングが軽快な「The Seventh One」辺りを彷彿させるナンバーです。
「#4」は、Steve Lukather が好きなブルージーなナンバーです。当然ヴォーカルは Lukather です。
「#5」は、静と動がドラマチックに展開するナンバーです。ヴォーカルが Joseph Williams であるためか、やはり「The Seventh One」をイメージしてしまいます。
「#6」は、Jeff Porcaro に捧げた反戦ソング。かなりダークなプログレ・バラード。
「#7」は、Steve Porcaro 作&ヴォーカルの、一服の清涼剤のようなAORバラード。
「#8」は、万華鏡のように、過去のTOTOの作品の数々が頭の中を走馬灯のように駆け巡るような不思議なナンバーです。まるで現代の「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」のようです。
「#9」は、David Paich の優しいヴォーカルが安らぎを感じさせる、癒し系のAORバラードです。
「#10」は、Joseph Williams のペンによる AORなナンバー。ハードになった Steely Dan というムードです。Steve Lukather ギターもそれっぽいですね。
「#11」は、壮大なスケール感を持つプログレッシブなナンバー。目まぐるしく変わる展開がとてもスリリングです。「Going For The One」の頃の Yes や「Images And Words」の頃の Dream Theater を彷彿させます。
「#12」は、日本盤ボーナス・トラック。Steve Porcaro 作&ヴォーカルのチャーミングなバラードです。まるで「Abbey Road」の「Her Majesty」のようですね。
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【「#5」のyoutubeへのリンクです】★
※個人的に「おすすめ」なナンバーには、★マークをつけていますので、ご参考までに。
1.Running Out of Time
2.Burn
3.Holy War
4.21st Century Blues
5.Orphan
6.Unknown Soldier (For Jeffrey)
7.The Little Things
8.Chinatown
9.All the Tears That Shine
10.Fortune
11.Great Expectations
12.Bend
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TOTO暫く聴いていないですね・・・・・久々に聴いてみますかね
たしかCDラックに数枚眠っていたはずなんですが^^;
by kinkin (2015-04-12 07:15)
kinkinさん、nice&コメント有難うございます。
あの頃のマスターピースでしたからね!(^^♪
by seawind335 (2015-04-12 14:18)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
長く続いているお店は安心できますね(笑)
by johncomeback (2015-04-12 15:22)
いつにも増して記事に力が入ってる^^
TOTOの新作ともなれば、やっぱり。
ふと気になって調べると、ルカサーは57歳だそうです。
ジャクソンブラウンは66歳だったか、
ポールは70歳だったか、
BBキングなんて89歳ですよ。
あと1~2枚は新作作るでしょう。
でも、ルカサーってなんとなく不健康そうです^^;
by don (2015-04-12 22:43)
TOTO・・・一瞬衛生陶器の会社の話しかと・・・(^^;っっ
後ほどゆっくり鑑賞させていただきます(^^)♫
by 駅員3 (2015-04-13 07:44)
こんばんは。まいど訪問おおきにです。
TOTOの新リリースですか。知りませんでした。速攻買って聴きたいと思います。
by オカジュン765 (2015-04-13 20:27)
TOTOは『IV』までしか聴いてない^^;
by DEBDYLAN (2015-04-13 23:34)
嗚呼 マイク(涙)
ご冥福を祈り続けます。。。
by 獏 (2015-04-16 06:22)
johncomeback さん、nice&コメント有難うございます。
確かに老舗ならではの味がありますね!(*^^)v
by seawind335 (2015-04-17 00:31)
donさん、nice&コメント有難うございます。
あはは、やっぱり力入っていますかね・・・(*^_^*)
確かに不健康そうではありますねぇ・・・(^_^;)
by seawind335 (2015-04-17 00:32)
駅員3さん、nice&コメント有難うございます。
是非、ゆっくりと堪能くださいませ。(^^♪
by seawind335 (2015-04-17 00:33)
オカジュンさん、nice&コメント有難うございます。
これは往年のTOTOファンも「買い」でしょうね!!(*^^)v
by seawind335 (2015-04-17 00:34)
DEBDYLANさん、nice&コメント有難うございます。
結構、多いんですよね。そういうパターンが。
個人的には、「Fahrenheit」や続く「The Seventh One」も大好きです。(*^_^*)
by seawind335 (2015-04-17 00:36)
漠さん、nice&コメント有難うございます。
本当にマイクは、早すぎる旅立ちでしたね・・・・涙
by seawind335 (2015-04-17 00:37)
TOTO13作目のアルバムなんですね☆
息の長いバンドだ(^^♪
by ばー助 (2015-04-18 14:22)
ばー助さん、nice&コメント有難うございます。
本当に息が長いバンドですが、まだストーズやエアロが・・・・
by seawind335 (2015-04-19 21:05)